「津軽三味線 藤井 黎元 in 原宿 On Japan」ライブレポ 2017/07/28

こんにちは。
津軽三味線 唄うたいの「つむぎ人HIDE」です。

津軽三味線奏者の「藤井 黎元(ふじいれいげん)」さんのライブがあると言うので、見て来ました。

原宿の「OnJapan 」というカフェでの、リラックスしたライブ。

ベースとのセッションなので、ジャジーなレイゲンワールドを堪能できるんじゃないかな?

僕のライブレポはこれで、2回目!

なんのしがらみもない僕です。

記憶に残ったこととだけ!

見たまんま、感じたまんまの「ライブレポ」です。

今回は、藤井黎元さんに迫りたいと思います。

藤井黎元さんってどんな人

実は、5〜6年前のことです。

僕にとっては偶然ですが、YouTube(動画サイト)で見かけたのがきっかけでした。

しかし、それが強烈でした。

エレキ三味線エフェクター(ギターの音を機械的に変える道具)をつないで、ウンチクを語っているんです。

また、黎元さん独自の和音奏法についても、斬新な「コード理論」を展開されていました。

「F」のスケールの場合!とか、「G」のスケールの場合!とか。

動画で、たくさんアップされてるんです。

それが、凄く理にかなっていて分かりやすいんです。

「わぉ!僕の求めていたのはこれだ〜!」と思い、「後でゆっくり勉強しよう!」と思ったのも束の間!

2度と、その動画を見つけることができませんでした!

「きっと、削除したんだろうな!」と泣いたのを覚えています。

しかし、黎元さんの凄いのは、それだけではありません。

ここで、藤井黎元さんの「経歴」について軽く触れておきますね。

略歴

1992年 3月4日 東京世田谷区に生まれる。

父は、「工藤流」津軽三味線の師範の藤井 城さん。

父の勧めで、小学生の頃から津軽三味線の門弟となります。

そして、その頃からピアノのレッスンも受けているので、音楽的才能は格別です。

2007年 津軽三味線 全国大会 ジュニアチャンピオン

2008年 津軽三味線 全国大会 C級 チャンピオンと、2年連続2階級 連覇

その他、本当に多数のタイトルを確立しています。

特記すべきは

2010年 津軽三味線 日本一決定戦に最年少で参戦し、第3位!

2012年 には、同大会を最年少で優勝 「津軽三味線 第五代 日本一」の称号を獲得します。

それに伴い、独学で確立したコード理論とテクニックは唯一無二の存在です。

 

理論とテクニックで武装した、2代目サラブレッド」藤井黎元さんの、その才能を遺憾なく発揮する演奏!

これは、楽しみです。

ライブ開始直前

梅雨も明けて、本格的夏の到来!

しかし、またまた北朝鮮が、日本の排他的経済水域にICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射!

夜中にミサイル発射したのは、今回が初めてという日でした。

そんな日の夕刻に電車を乗り継ぎ、道に迷いながらも10分前くらいには会場に到着。

ライブタイトルは、「プレミアムフライデー”WA” LIVE」

 

おや?お店の前で、たむろしている人影が何組かいます。

案の定、みんなさんレイゲナー(今、勝手に作った黎元さんファンの造語です。失礼しました!)の様です。

さすがは東京です。

ラフなイベントと言えど、集客力が違うな〜!と感心しながら入店。

 

本日は、ドリンク代のみの「投げ銭制」

入場料とは別に、おひねりをカゴに入れて帰るのが「投げ銭制」。

「演奏が気に入ったらたくさん入れてね!」と言うのが、暗黙のルール。

まずは、五百円(入場料)を払ってドリンクチケットを貰い、それをカウンターでビールと交換。

 

おっ!後ろに黎元さん!挨拶しとこう!

「YouTubeを見て来たんです。

先日、Facebookで挨拶させて貰って!

今日は、和歌山から来ました。」

と、言うと

「わざわざ、このライブの為に?」

と、気さくに喜んでくれました。

 

黎元さんは、とてもリラックスした感じです。

店内は、大きなガラス窓でとても明るく、お客さんは男性女性半々くらい。

遅れて来る人もあり、途中からは「立ち見」も沢山出る程の超満員でした。

店内の様子

客層は?と言うと、みなさんお上品な感じです。

ミュージシャン風の人や、外国から来られている方も沢山いらっしゃいました。

 

定刻少し回ったくらいで、いよいよ「藤井黎元」さんがステージに!

 

店内は、一変して静まりかえります。

黎元さんは無言のまま、三味線を抱え、調子を合わせ始めます。

「ビ〜〜〜ン」

さわりを調整する音!

「ん〜いい感じ!」で音が響いています。

4本位かな?耳障りのちょうどいい感じです。

特徴的なのが、三味線 の糸巻きと右手に握りしめたバチが揃い「透明のアクリル樹脂製!」であることです。

カッコいいですね!

 

バチ付け(チューニング)

今回は、黎元さんにお許しを頂き動画を撮って来ました。

まずは、この調子を合わせる一連のパフォーマンスをご覧ください。

下の赤い三角のボタンを押してね!

いかがですか!

「三の糸」の調整の仕方が独特ですね!

様になってます。

さすが!

しかし、必要以上にチューニングに時間をかけないのが黎元流?

それだけ、三味線のメンテナンスが行き届いているんでしようね!

三味線もオリジナル(自分で作った)だそうです。

自分の家で製作して、販売もしているらしいです。

 

三部構成

今回は、三部構成です。

第一部が6時スタートです。

津軽民謡の部で三十分間の演奏

第ニ部が、7時スタートです。

ベースとのコラボで、ジャズやフュージョンの部で三十分間の演奏

第三部は、8時スタートです。

こちらもベースとのコラボで、オリジナル等中心で三十分間の演奏

夕刻の6時スタートで8時半まで!

たっぷり感もあり、休憩も十分あるのでリラックスして楽しめました。

スタート間も無くは、遅れてくる人も何人かいましたが、全く気にならないくらい集中して聞けました。

津軽民謡

さあ、いよいよ、演奏のスタートです。

藤井黎元さんは、オリジナル三味線で透明アクリル樹脂の糸巻き。

そして、透明アクリル樹脂のバチ。

と、誰もがこだわる楽器(高級志向)と、逆のこだわりを見せています。

オリジナルの三味線です。良く鳴ります。

どんな音が鳴るのか、ちょっと触らせて貰いたいところですが、そうもいきません。

休憩の時に聞いたんですが、「透明アクリル樹脂のバチ」はやはり普通の半分くらいの重さらしいです。

普通は、バチの真ん中に「鉛の重り」を仕込んでバチさばきに迫力を持たせます。

しかし、黎元さんはちがいます。

「バチは軽いほうが、疲れず長くたたけるので迫力がでます。」

と、言い切っていました。

その言葉の通りでした。

 

「一部」は津軽民謡をひとりで演奏する「津軽三味線 独奏」です。

アンプは通さずに生音勝負です。

その迫力が、十分つたわってきました。

そして、バチ付けの流れから津軽民謡へ

「津軽音頭」

「弥三郎節」

続けての演奏でした。

 

しっとりと始まり、それでいてスピーディーです。

手数も多く一音一音が粒だったバチさばきに、観客もどんどん引き込まれていくのがわかりました。

津軽五大民謡

軽くMCを挟み

「津軽三下り」

です。

「繊細な三下りの曲調が良く似合うな〜!」という印象で、はかなげな響きが会場を埋め尽くし、思わずため息が出ました。

拍手の後のMCで、黎元さんは「いや〜、めちゃくちゃうまいですね!」と自分で言って笑いを誘ってました。「ま〜ほんま、めちゃくちゃうまいですわ!」

ここで軽く自己紹介を挟むんですが、次がその「日本一」のタイトルを取った時の曲です。

本調子に変えての

「津軽小原節」

です。

メロディアスな曲調の中に力強さも十分あり、それ以上にスピーディーでいて、正確な演奏は「さすが!」の一言でした。

セットリストとしてこの後は、

二上りに変えての、

津軽じょんから節の旧節

津軽じょんから節の新節

のメドレーで一部終了、休憩に入ります。

MCで、「CDがあれば、この素晴らしい演奏が家でも聴けます。」とのトークに乗せられて、先にCD買っておく事にしました。

サインして貰い、写真も一緒に撮らせて貰いました。

サイン貰いながら、ブログと動画のオッケーも貰いました。やったね!

ちなみに、MCで言っていた「投げ銭は1万円以上からです」と言うのは冗談だったらしいです。良かった!ははは!

帰りに「2千円」入れてきました!(もっと入れたかったのですが、帰りの電車賃が心配だったので・・・)

津軽三味線とベース

今回はのライブは、黎元さん一人ではなく、ベースの山平俊輔(やまひらしゅんすけ)さんとのコラボでした。

ところが、ベースアンプが壊れたとの事で、家までを取りに帰って遅れているとの事でした。

その為、予定変更で三味線独奏が続きました。

僕的には、ラッキーかな!

何故なら、「この二曲」が予定外で演奏されたからです。

素晴らしかったの一言でした。

 

二部セットリスト

「津軽あいや節」

「津軽よされ節」

おまけ動画です。

黎元さんの超素晴らしい「津軽よされ節」をノーカットでごらんください。

 

ベーシスト山平俊輔

山平俊輔さんは、プロのベーシストです。

元ダウンタウンブギウギバントの和田静男さんのバンドに加入するなど、第一線で活躍されている方です。

藤井黎元さんとは、レコーディングやライブなどで一緒にやっているらしく、演奏に加えトークも息ぴったりでリラックスした感じがすごく良かったです。

ここから、黎元さんはオリジナルの津軽三味線で「エレキ仕様の4弦三味線」に持ち替えての演奏がでした。

休憩の時に聞いたんですが、糸は普通の三味線のものを使ってるらしいです。

糸巻きに、「ギターペグ」をつかってるので、三味線ですが安定性が抜群だそうです。

 

セットリストはジャズのスタンダード

カンタロープ・アイランド
“Cantaloupe Island”

酒とバラの日々
Days of Wine and Roses

音色としては、ナイロン弦をピックで弾いてるようなエレキ仕様のサウンドでした。

特徴は、4弦なので右手の指でコード弾きができる事。

指で爪弾く(つまびく)和音と、バチで弾く単音がメリハリを生んで独特な演奏でした。

ジャズのスタンダードという事で、馴染みの曲を三味線で弾くのはちょっと辛い(三味線向きの曲では無いので、あらがバレやすい?)ところです。

しかし、目を閉じて聞くと三味線とは思えないほど、違和感無く聞けました。

それ以上にギターでは出来ないバチさばきと、フレットレスの糸なりが「三味線ジャズ」の新しいサウンドを生み出していて、全く新しいスリリングな演奏でした。

ここまで、出来るのか?と唸っちゃいました。

フュージョンとオリジナル

三味ボサ(オリジナル曲)

枯葉(ジャズ?シャンソン?)

枯葉はジャズかシャンソンかと2人で揉めてましたが、始まると、左手の小指も使ってのスケール奏法で、めちゃくちゃ早弾きで、全く指の動きが見えませんでした。凄い〜!

哀愁のヨーロッパ(サンタナ)

「ちょっとおふざけ」と言って始まった曲でしたが、僕的にはこの曲が1番良かったかな〜!

黎元ワールド満載!

何より三味線にディストーションを繋いでの泣き三味線サウンド(おふざけの理由)と、要所で見せるオルタネイトピッキングが、もう〜痺れちゃいました!最高〜!

 

これまた、動画でご紹介しちゃいます。

めっちゃいい音です!痺れちゃうでしょう!

よく、糸が切れないものだと感心しました。

 

最後にスティービーワンダーの名曲です。

この頃には三味線の違和感や不安感も全くなくなり、「これで当たり前」になってきていました。

Isn’t She Lovely(スティービーワンダー)

スペイン(アンコール)

まとめ

パンツにTシャツというラフなスタイルで、落ち着いた雰囲気。

卓越した演奏技術とセンスの良さで、三味線のライブだった事を忘れてしまうほどでした。

これは、黎元さん無くしては成し得ない演奏じゃないでしょうか?

今回はベースとのコラボで相性抜群でした。

ですがぜひ、ギターとのコラボも見てみたいです。

できれば、「弾き比べ」を!

ギターのめちゃウマさんをコテンパンに倒すところが見てみたい!

もちろん演奏の腕前で!

 

三味線って、まだまだ「可能性」あるな〜!嬉しい!そんな事思った夜でした。

by つむぎ人HIDE