津軽三味線の譜面の見方と、譜面を手に入れるための4つの方法

こんにちは。

津軽三味線唄うたいの「つむぎ人HIDE」です。

津軽三味線の練習は進んでますか?

「頑張ってますよ〜!」

と言う声が聞こえてきそうですね!

「でも、譜面を見ていて、ちょっとわからない記号があるんだけど!」って質問が以外と多いんです。

そういう方の為に、今回は譜面の読み方について解説したいと思います。

津軽三味線の譜面の種類

楽器を演奏するには、譜面があれば便利です。

譜面とは、曲の決まりごとを1枚~数枚の用紙に書き表わした物の事です。

譜面があれば、その曲を知らなくても演奏できてしまいますね。

では、津軽三味線にもそのような譜面はあるんでしょうか?

実は、何種類かあります。

西洋で使われる五線譜

津軽三味線の楽譜は、五線譜で表す事もできます。

上の図は、三味線でもよく演奏される「さくら、さくら」の5線譜です。

小学校の頃を思い出しますね。

歌うのには適していますが、三味線の弾き方は書き込まれていないです。

昔ながらのイロハ譜

上の図が、本来三味線の譜面として長く使われて来たイロハ譜です。昔ながらの縦書きですね。

洋楽の「ドレミ」を「イロハ」で表し、なおかつ三味線の押さえるツボに各符号が割り振っているので、どの糸のどのツボを押さえるか一目瞭然です。

また、ハジキ、スリ、すくいといった三味線独特の技法が書き込まれています。

慣れれば使いやすい譜面だと思います。

沖縄の三線で使われる工工四(クンクンシー)

沖縄地方で、三線の譜面として使われている工工四(クンクンシー)です。

イロハ譜とよく似ていますが、使われている言葉が違いますね。これも、慣れれば使いやすい譜面でしょう。

口伝え

昔の津軽三味線では譜面は存在せず、師匠から弟子への対面での「口伝え」が、相場でした。

盲目の門付け芸人達の、伝承方法の名残でしょう。

しかし、よっぽど記憶力が良くないと譜面無しでは、覚えるのに苦労しますね!

文化譜

津軽三味線で最も一般的な譜面が、この文化譜です。

その他の譜面も慣れれば使えますが、実際使っている人も少ないと思います。

また、色んな曲の譜面を手に入れることも困難です。

その点、文化譜なら手に入りやすいですし、覚えやすいですね。

僕は、読みやすく手に入れやすい文化譜を推奨します。

文化譜を手に入れるには?

最近では、譜面を手に入れるのも本当に簡単になって来ました。

ネットを検索すれば、「譜面を動画付きで!」なんてのもありますよね!

以前は、先輩に頭を下げてコピーさせてもらったものです。

さて、実際譜面を手に入れる方法です。

楽器屋さんで購入する

馴染みの楽器屋さんがあれば相談すると良いでしょう。つてを使って色々探してくれると思います。

ネットでさがす

無料のものや有料のものが色々探せます。

「曲名 三味線 譜面」と検索して見て下さい。

ネットでのお買い物も、色んな物があるので楽しいですね!

先輩からコピーさせてもらう

なかなか頼みにくいところでもありますが、先輩や師匠とは日頃から仲良くして、色々譲ってもらえるように頑張りましょう。

曲を耳で聞いて自分で譜面に起こす

経験も豊富になってくれば、日頃から気に入った手(メロディーや弾き方)があれば、自分で譜面に起こす練習をすることをお勧めします。

慣れてくれば、一曲まるまる譜面にもできるようになります。

さらにそれを後輩に譲ってあげると、皆んなの人気者になれること間違いなしです。

文化譜の読み方

いよいよ、文化譜の読み方について解説します。

 

 

上の図をご覧ください。

まず、上段にタイトルが書いてます。

そして、三本の横線がありますね。

それぞれ、上が「三の糸」、真ん中が「二の糸」、下が「一番太い、一の糸」を表しています。

ツボ

上の図の数字は、三味線の糸を左手で押さえるツボです。このように数字や記号で表しています。

ツボの位置は、上の写真のように竿に貼られたツボシールと対応しています。よく覚えましょう。

小節

 

次に上の図のように、一行にたての線何本かあります。

一マスを一小節と考えます。

津軽三味線の曲(邦楽全般に言えることですが)は、二拍子の曲が多いです。

洋楽の場合、4分の4拍子の曲が多いですね。

つまり、一小節で四つ拍子を取るわけです。

しかし、邦楽では、一小節に二つ拍子をとる事が多いです。

なので、こういう譜面になります。

下線


上の図のように、数字に下線が1本ある場合は、半拍になります。また、下線が2本線になっている場合は、4分の1拍子になります。

アラビア数字

Ⅰ(=1)、Ⅱ(=2)、Ⅲ(=3)などの形で表記される数字を「アラビア数字」と言います。

【 Ⅰ 】は左手人差し指で糸を押さえるという意味です。

【 Ⅱ 】は左手中指で糸を押さえるという意味です。

【 Ⅲ 】は、左手薬指で糸を押さえるという意味です。

記号の意味

上の図をご覧くだい。

【 ス 】は、すくいバチの意味です。
【 ハ 】は、ハジクの意味です。
【 ◡ 】は、スリの意味です。
【 ウ 】は、ウチの意味です。

これは三味線を弾く時の基本的な技術になります。

この辺りの弾き方についてはことらで、詳しく解説しています。

こちらを(津軽三味線〜左手のテクニックとトラブル回避の練習方〜)参考にしてください。

 

まとめ

今回は、文化譜の読み方について解説いたしました。

他にも、いろんな種類の譜面が存在いたします。

時代時代に合わせて改良されてきた三味線の歴史とともに、譜面もより使いやすく進化してきた歴史があります。

また、同じ文化譜でも、流派により記載方法が異なる場合もあるかと思います。

今回は、より一般的な例をあげさせていただきました。

 

津軽三味線が皆さんの親しみやすい楽器の一つとなることを願って、この記事を書かせていただきました。

そして、譜面の見方に戸惑った、あなたのお役に少しでも立てていれば幸いです。

by つむぎ人 HIDE